暑い季節のこむら返り対策 〜ミネラル・アプローチ〜

暑い季節のこむら返り対策 〜ミネラル・アプローチ〜

突然筋肉がけいれんし、激痛で動けなくなる足のつり。
誰にでも経験のある、こむら返りですが辛いものです。
こむらとはふくらはぎのことを示しますが、ふくらはぎ以外にも足の指・土踏まず・手の指、さまざまな筋肉がつることがあります。

 

こむら返りの原因

 

①水分不足
蒸し暑い環境では、体内の水分が失われやすくなります。水分不足によって筋肉の疲労やけいれんが起こり、ふくらはぎの筋肉が収縮しやすくなるとされています。

②ミネラルバランスの乱れ
暑い夏は、汗をかくことにより血液中のミネラルが奪われることがあります。それに加え、暑さによって神経の伝達と筋肉の収縮を調整しているカルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウムなどのミネラルバランスが乱れることも、こむら返りを促進するとされています。
 

 

マグネシウムの重要性

  

ミネラルは、炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミンと並ぶ「5大栄養素」のひとつです。人の体の中では作ることができないため、食品から摂取する必要があります。

必須ミネラルは16種類あり、このうちマグネシウム、カルシウム、カリウム、ナトリウム、リンの5つが、1日の必須摂取量100㎎以上の「主要(多量)ミネラル」です。厚生労働省が健康増進法に基づき「日本人の食事摂取基準」を定めています。それぞれのミネラルは、体の機能を正常に保つための重要な役割を担っていますが、中でも生活習慣病の予防や、健康に不可欠なミネラルとして近年注目が高まっているのがマグネシウムです。

マグネシウムには、さまざまな生理作用があり、顕著な効果について多くの研究が証明しています。


"ATPの生産に鉄は不可欠となるミネラルですが、実はマグネシウムも見落としてはいけません。ATPをたくさんつくる「好気性代謝(クエン酸回路+電子伝達系)」においてマグネシウムの果たす役割は大きいのです。ですから、ここでマグネシウムについても解説しておきます。 生命は鉄を補因子とする代謝から進化し、マグネシウムや亜鉛を補因子とする代謝、そしてビタミンを補酵素とする代謝を獲得してきました。ですから、鉄はもちろん、マグネシウムが不足している状態でビタミンを摂っても効果は乏しい、ということになります。またマグネシウムはタンパク質の合成にも使われ、免疫細胞の能力発現にも関与しています。 アメリカ国立衛生研究所(NIH)によると、マグネシウムは体内の300以上の生化学反応に必要な補因子で、正常な筋肉と神経の機能を維持します。また心臓のリズムを安定させ、健康な免疫システムをサポートし、骨を強く保つために必要とされます。 マグネシウムが不足すると、心臓病、糖尿病、がん、脳卒中、骨粗鬆症、関節炎、喘息、腎結石、偏頭痛、PMS(月経前緊張症)、足や瞼のけいれん、こむら返りなどを引き起こします。十分に摂取すれば、これらの不調も改善するということです。 特に高血圧を抑える、心血管疾患の予防、糖尿病の改善、規則性の頭痛の緩和、喘息発作の重症度を抑える、月経前緊張症の症状緩和など、顕著な効果について多くの研究が証明しています。"

出典 : マグネシウムは300の化学反応に関与する 「メガビタミン健康法」より

 

日常対策としてのマグネシウム

 

現代人の多くが、マグネシウムの慢性的な摂取不足に陥っています。
2015年のマグネシウムの食事摂取基準(推奨量)では、1日のマグネシウムの推奨量を18~29歳男性では340mg、30~64歳男性では370mg、65~74歳男性では350mg、75歳以上の男性では320mgで、18~29歳女性では270mg、30~64歳女性では290mg、65~74歳女性では280mg、75歳以上の女性では260mgと設定しています。
一方で、同年の国民健康・栄養調査による1日の推定摂取量は、男性が243~249mg、女性が205~219mgとなっており、男性の場合は約130mg、女性は約80mgのマグネシウムが不足しています。通常の食事による過剰障害は報告されていないため、一般的な耐容上限量は設定されていませんが、サプリメントなどの通常の食品以外からの摂取量を成人で1日に350mg(小児の場合は体重1kgあたり5mg)と制限しています。

マグネシウムを十分に摂取するためには、マグネシウムを多く含む食品やサプリメントを積極的に効率よく摂ることが欠かせません。院長おすすめのマグネシウム摂取方法をご紹介します♫

 

 

毎日簡単!マグネシウム不足の解消方法

 

にがり・マグネシウムを、毎日の水に入れて解くだけ。
量は、基本100mlに3滴(1.5cc)で十分です。
忙しいときでもさっと準備できるので、日々の健康管理にぜひ参考にしてみてください。

 

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